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世界各地でのワクチンの追加接種と新型コロナウイルス感染症の予防接種について

 

新型コロナウイルスのパンデミックに対する世界の対応の現状を紹介するシリーズ第2回目は、世界では数億人の人々がまた1回目のワクチン接種さえ受けていないという事実を踏まえ、ワクチンの追加接種の問題を取り上げます。以下は、米国の公共サービス局PBSのジュディー・ウッドラフが、米国の公衆衛生に関する代表的なスポークスマンである外科医長のビベック・マースー博士に行ったインタビュー原稿を編集したものです。

(以下は公式の翻訳ではないことをご了承下さい。)

 

「ホワイトハウスは現在、ワクチン接種者への追加接種を強く推奨しています。これは、火曜日に新型コロナウイルスによる死亡者数が1,000人を超え、3月以来の高水準となったことを受けての動きです。またデルタ株が新規症例の98%を占めている事も明らかになりました。バイデン大統領の新型コロナウイルス感染症の対策委員会のメンバーである、米国外科医長のビベック・マーシー博士がジュディー・ウッドラフと議論します。

 

ジュディー・ウッドラフ:

ホワイトハウスは本日、再加速してきた新型コロナウイルスの蔓延に対抗するため、いくつかの新しい措置を発表しました。

 

最も重要な事は、ワクチンを接種したすべての成人に対して、9月20日からの追加接種を推奨することです。その他にも、長期介護施設で働く人への予防接種の義務化、学校が安全に開校できるよう米国教育省への指示、新型コロナウイルス関連費用の連邦政府による州への払い戻しの拡大などが含まれます。

 

この動きは、米国が火曜日に新型コロナウイルスによる死亡者数が1,000人を超えたことを報告したことによるものです。1日の死亡者数がこれほど多くなったのは、3月以来のことです。また、デルタ型が新規感染者の98%以上を占めていることも明らかになりました。

 

バイデン大統領の新型コロナウイルス感染症対策委員会のメンバーである、米国外科医長のビベック・マーシー博士にお話を伺います。

 

マーシー博士、お越しいただきありがとうございます。

 

視聴者の皆さんに説明して頂きたいのですが、政権がワクチンの追加接種提供の決定を下したのは、正確には何に基づいての結果なのでしょうか?

 

ビベック・マーシー博士:

ジュディー、お招きいただき、有難うございます。

今日発表した内容と、実際にこの決定を下した理由を説明させて頂きます。私たちが発表した内容は、9月20日から18歳以上の成人でモデルナ社またはファイザー社のmRNAワクチンを接種した人に、ワクチンの追加接種を提供予定ということです。これはすなわち3回目のワクチン接種となります。

 

この決定は、FDA(米国食品医薬品局)及び、予防接種諮問委員会による完全な独自の評価を待って行われます。私たちがこのような決定をした理由は、次の通りです。私たちは、過去何ヶ月にもわたってデータを綿密に追い、ワクチンが与える保護レベルの理解を深めました。

 

そして、ここで良いニュースがあります。ワクチンによる入院や死亡に対する予防効果は非常に高いレベルを維持しています。これは素晴らしいことです。しかし気がかりなのは、軽度の病気や中程度の病気に対する予防効果力が低下している様に見えることです。

 

このままでは、入院や死亡数が増加し始めるかもしれません。そこで、先を見越した計画を立てるために、私たちは保健社会福祉省の中でも最高の科学者と医学者を集め、一緒にデータを見て議論しました。

 

ジュディー・ウッドラフ:

なるほど。

 

ビベック・マーシー博士:

そしてワクチンの追加接種が重要であり、8ヵ月後にあたる9月に再度接種を行うことが適切であるという判断に至りました。

 

ジュディー・ウッドラフ:

ワクチンの効果が十分に発揮されずに人々が重篤化したり、死亡したりするのは、どのくらい先のことだとお考えですか?

 

ビベック・マーシー博士:

ワクチンの目的は、ジュディーさんがおっしゃったように、重篤な病気や入院、死亡を防ぐことにあります。

 

今日、私たちが発表したデータによると、重度の疾患、入院、死亡に対する予防効果は依然として高いことがわかります。

 

ジュディー、ですがここで達成すべきゴールは、私たちが新型コロナウイルスの先を行くことです。デルタ株の行く末や、ワクチンの予防レベルにおいてどういった効果を出すか予測し、実際にワクチンではよくあることですが、追加接種を提案します。

 

ワクチンの追加接種は、他のワクチンではよく行われていることを皆さんに知っていただきたいです。今回のようなことは決して珍しいことではなく、追加で接種する事でワクチンの優れた予防効果をさらに高めることができます。

 

ジュディー・ウッドラフ:

いくつか簡単な質問をさせて下さい。ワクチンの追加接種の効果はどのくらい持続するのでしょうか?

 

ビベック・マーシー博士:

1回目のストック接種と2回目の接種で何ヶ月も予防できたように、3回目の接種でもしばらくの間は予防できると信じるに足る理由があります。

例えば、B型肝炎のように3回の接種が必要なワクチンが挙げられます。

 

ジュディー・ウッドラフ:

確かにそうですね。

 

ビベック・マーシー博士:

接種後は、何年も何年も予防効果があります。

ですので、時間が経てば明確になるでしょう。私たちは注意深くデータを追っていきます」。しかし、これは新型コロナウイルスに対する予防継続のために重要なステップであると考えています。

 

ジュディー・ウッドラフ:

これもまた、ファイザー社とモデルナ社のワクチンを接種した人を対象としています。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社の1回接種のワクチンを受けた人はどうでしょうか?ワクチン追加接種について、詳しくはいつ分かるのでしょうか?

 

ビベック・マーシー博士:

ではJ&J社のワクチンについて説明しましょう。

J&J社のワクチンは、ファイザー社とモデルナ社のワクチンの約70日後に発売されました。ですから、それらのワクチンを接種した人たちは、まだその8ヶ月の節目に近づいていません。

 

しかし、J&J社のワクチンを接種した人も同様に追加接種が必要になると予測しています。2回目の接種に関するデータがJ&J社から提供されると見込んでいます。私たちは、異なるワクチンの組み合わせを検討する混合試験と呼ばれる研究を行っています。

 

これらのデータを入手、評価し、FDAが通常行う徹底した評価がされ次第、J&J社のワクチン対象者に対するワクチンの追加接種の推奨ができるでしょう。

 

ジュディー・ウッドラフ:

マーシー博士、あなたもよくご存知のように、世界保健機関(WHO)は、いわゆる富裕国に対して、9月末まで追加接種を提供しないよう要請しています。

 

バイデン大統領は今日、この評価に同意しないと述べたそうです。しかし、米国は…政府は…政権は、他人の命よりも米国人の命を優先させる選択をしているのではないでしょうか?

 

ビベック・マーシー博士:

さて、ジュディー、私たちは非常に明確なヴィジョンを持っています。アメリカと世界がこのパンデミックを終結させるには、アメリカ人と世界中の人々、つまりワクチンを必要とする何十億の人々にワクチンを接種する必要があります。

 

しかし、データによれば、実際には入院や死亡が増えるほど予防効果が低下している可能性があり、行動を起こさなければなりません。人々を守るために行動しなければなりません。

  

しかし、私たちは、世界中でワクチンを接種するために努力を続け、加速させる必要もあります。これは二者択一の選択ではありません。どちらかを選ぶ事ではありません。このパンデミックを終わらせたいのであれば、どちらも対処していかなければなりません。だからこそ私たちは、世界にワクチンを提供する努力を続け、企業には世界に配給できるだけの量を製造するよう働きかけ、他国と協力して製造能力を高める事で、最終的には世界が必要とするワクチンを供給できるようにしたいと考えているのです。

  

ジュディー、我々はアメリカと世界が新型コロナウイルスから守られるまで、この活動を続けていきます。

このブログでは、大きく2つのパートに分けて様々なことを紹介していきます。

このブログの名前でもあり、1つ目のパートである’Out of the Blue’ではあまり知られていないことや、ちょっと変わった事柄について紹介します。2つ目は’A Good Idea?’というタイトルで、世界中に溢れる「ためになる情報」を様々な事例と共に紹介します。これら2つのパートは実際のレッスンでも使用しています。