インターネットの安全性

インターネットの安全性

 

 

イギリスには、インターネットグリーンコードXと呼ばれるインターネットの安全ガイドがあります。これはイギリスの大手電気通信会社であるブリティッシュテレコムが政府及び子どもたちの慈善団体と共に作成したものです。

 

 

親や先生ができること

 

テクノロジーの日常的な使用が拡大し、子どもたちのインターネットや携帯端末の使用が増えるにつれて、彼らを守るために何ができるか知っておくことが重要です。インターネットはコミュニケーションやエンターテイメント、教育に欠かせないものですが、子どもたちにとって、夜道を一人で歩くのと同じくらいの危険がインターネット上には溢れていることにも気づかなくてはなりません。

したがって、以下の事に注意しましょう。

・自分自身はもちろん、他人の個人情報も公開させてはならないと子供たちに教える

・夜道を一人で歩くのと同じくらい、オンライン上で知り合う人には注意が必要だと教える

・オンライン上でしか知らない人と絶対に会わせない

・子どもたちがインターネットをどんなことに使っているのか、オープンに話し合う

・インターネット上で何か嫌な思いをしたら、子どもたちに寄り添い、いつでも助けになることができると伝える

・リビングなど常に人がいる場所にパソコンを置く

・インターネットのアクセス制限など活用できるシステムを見つける

・インターネットの使用によって生じる危険性を、親子で確認する

 

子どもたちが気を付けること

 

インターネット上には、欲しい情報もそうでないものでもあらゆる情報であふれています。夜道を一人で歩くのと同じくらい、注意すべきことや人々がたくさんいるのです。このガイドでは危険な情報を回避するための方法をいくつか紹介しています。

例えば以下のようなことです。

自分自身はもちろん、友達の個人情報を公開してはいけません。あなた自身、あなたの家族、そして友達の情報は極めてプライベートなものであり、公開するものではないのです。そのため、あなたのフルネームや住所、電話番号、学校名、よく行く場所や顔写真などを公開してはいけません。また、メールアカウントを作るなど、ウェブ上に登録が必要なときは、ニックネームを使いましょう。

オンライン上で知り合う人は、想像と違う人かもしれません。個人的な質問をされたことがありますか?もしあるなら、その人はなぜそんなことを知りたがるのでしょう?もしその質問に答えなかったら、イライラしたり怒ることはありますか?なぜ彼らは一対一で会いたがるのでしょう?あなたを罠にはめようとしている人はとても頭がよく、あなたの信頼を得る方法をよく知っているということを忘れないでください。もし個人的な質問をしてくる人がいたら、十分警戒してください。

インターネットをどんなことに使っているか、家族や友達にオープンにしましょう。インターネットを通じて経験した良いことも悪いことも、両親や友達と共有しましょう。あなたがインターネットでどんなことをしているか話すことで、両親は安心します。もし両親に話しにくいと感じたら、親せきの叔母さんや先生など、信頼できる大人に相談しましょう。あなたの親御さんは、学校にどんな友達がいるのかと同じくらい、ネット上の友達にも関心があるのです。もし誰かに会おうと言われたら、大人に知らせましょう。インターネットを通じて経験した嫌なことを信頼できる大人に相談しましょう。ネット上でしか知らない人とは決して会ってはいけません。

日本政府もインターネットについて同じようなガイドラインを発表しています。 

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/3.html

これら2つを比べると、多くが共通していることが分かりますが、以下の2つの点が特に大きく異なります。1つは日本とイギリス両国でネット上のいじめが大きな問題となっていますが、イギリスのガイドラインではこの問題に触れていません。2つ目は、先生と生徒の関係性です。イギリスでは生徒の学校生活だけでなく私生活に先生が容易に関わり、生徒と学校生活、私生活の両方について話し合うことができますが、日本では先生が生徒の私生活に関わり、話すことはイギリスに比べると難しいようです。

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