How to Make a Decision

~意思決定の仕方~

Petrov in 2016

1772年7月、友人が有名なアメリカの作家であるベンジャミン・フランクリンにアドバイスを求めました。以下は、その有名な博学者が彼の返事に書いた手紙の大まかな要約です。
 

拝啓

このような状況下では、私はあなたに何を決断すべきかを言うことはできませんが、どのように決断すべきかを示すことはできます。あなたのように難しい決断を迫られた時、賛否と反対の理由が同時に出てきて、混乱してしまうことがよくあります。そんな時、私はこうアドバイスします。
 
1枚の紙を1本の線で2列に分けます。
片方の欄に賛成、もう片方の欄に反対と書きます。
次に3〜4日にかけてそれぞれの見出しの下に、その決定に賛成か反対かの要点を簡潔に書き込んでいきます。すべてそろったら、それぞれの要点の重要度を推定してみてください。***

 

そして次のように計算を行います。

両側に1つずつ等しいと思われるものが2つあった場合、それらの両方を消します。
次に賛成の理由が1つ、反対の理由が2つの場合は、3つ全てを取り消します。

同様に、2つの賛成理由に対し3つの反対理由が同じ重要度の場合には5つとも消します。

このようにしてバランスの取れた場所を見つけることができます。

最後に更に1~2日考えてみて、どちら側にも重要な新しい発見が何も見つからなかった場合、私は自分の決断にたどり着くことになります。

 

この方法は数式の正確さには及びませんが、それでも私はより良い判断ができると思っていますし、軽率な行動をとる可能性も低くなります。
実際、私はこの種の方程式から、道徳代数または精神的代数と呼ばれるものに大きな利点を見出しました。

あなたが最善の決断をしてくれることを心から願っています。私はいつもあなたの親愛なる友人です。 
ベンジャミン・フランクリン

 

*** 編集者注:各メモに、「非常に重要」のスコアを5点、「とても重要」のスコアを4点、「重要」スコアを3点、「やや重要」のスコアを2点、「全く重要ではない」の場合は1点のスコアをつけるのも一つの方法であると思います。

 

画像引用 Wikipedia ベンジャミン・フランクリン

" https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cc/BenFranklinDuplessis.jpg/300px-BenFranklinDuplessis.jpg "

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